毎年6月と12月にある昇級昇段審査の実施内容についてご紹介します。
少年部と一般部との合同審査となりますので、少年部の親御さんたちもたくさん応援に来られます。会長、師範、師範代、先輩方、子供たちの親御さん、たくさんの視線を感じながら、いつもとは違う緊張感です。
①柔軟性と筋力−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当日に指定された数種類のストレッチ、腕立て伏せやスクワットなどをおこない、柔軟性や筋力を測定します。
②基本稽古−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
基本稽古で普段まじめに稽古に取り組んでいるかが見極められます。
基本稽古はこのあとにおこなう移動稽古や型、組手のベースとなるものですので非常に大切です。
その場で突き、受け、蹴りなどを号令に従っておこないます。
③移動稽古−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
移動しながら突きや受け、蹴りなどの組み合わせ動作をおこないます。
重心の位置やバランスがとても重要ですし、技の組み合わせについては、号令をかける指導員の先輩の当日の判断で変わりますので、どんな組み合わせがきてもスムーズに技を出せるように普段から稽古しておくことが大切です。
④飛び蹴り−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
数メートル助走し審査会場内の中央付近で飛び蹴りをおこないます。
いかにキレよく、力強く、バランスよくまとめるかが大切です。
⑤サンドバック−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1分〜1分30秒間サンドバックを打ち続け、突きや蹴りなどを様々なバリエーションで出します。
体力を消耗しますが後のことは考えず思いっきり審査員にアピールする時です。
⑥型(形)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
型は級位や段位によってそれぞれに与えられた課題が違います。
例えば白帯であれば基本の型である太極1の型を、茶帯になると安三の型や最破の型になります。
少年部の親御さんたちの視線も気になるところですが、集中力を切らさずに自分を信じて「無の境地」で望みます。
⑦組手−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あらかじめ会長や師範が、身長、体重、経験年数などを考慮して組み合わせを決定されていると思われますが、その場になるまでは誰と組み合うかは知らされていません。
誰と組み合っても実力が発揮できるように準備をする必要があります。
ケガ防止のためヘッドギア、グローブ、すね当てをつけての組手になりますが、お互いが最後の力を振り絞っての全力勝負となりますので決して油断はできません>.<
少年部は1分、一般部は1分30秒の時間内に相手の戦意を喪失させるような有効打で一本、前記以外の有効打を技ありとし、技あり2本で合わせて一本となります(大会ではありませんので勝敗をつけることはありません。)
以上、昇級昇段審査についてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
黒帯までの道のりは、そう簡単ではないことを感じていただけたと思います。
※あくまでも私が通っている道場の審査内容ですので、フルコンタクトか寸止めか、または流派などによって内容は様々だと思いますのでご承知おきください。